フリーランスになりたい。けどどうしたらフリーランスのエンジニアになれるのか。会社から反対にあってなかなかフリーランスになれない、それどころか会社との関係が悪くなるのではないか。
そういった疑問に答えます。
結論:「フリーランスとして仕事をしたいと考えています」と伝えるだける
現役会社員がフリーランスになるためにやること
まずフリーランスのエンジニアになるの簡単です。
あなたが会社を辞めてフリーランスになりたいと伝えるだけです。ただそれだけでは無職のフリーターになってしまうので伝える順番を工夫する必要があります。
- 客先の上長
- 客先の人事権を持つ人
- 自社の営業
- 自社の上長
まずは現在一緒に仕事をしているフリーランスの方に相談しましょう。エージェントを挟んでいるようでしたら、保険をかけてエージェントを紹介してもらってもいいでしょう。ただしエージェントを紹介してもらうのは自社との交渉が失敗した後です。理由は後述します。
敵を知る
フリーランスになりたいと相談すると、大抵否定されるんではないでしょうか?
何かをしようと思った時に否定されたり、不安を煽られたりするとやる気が失せてしまいますよね。
「やっぱりこのままでいいや」って。
会社員からフリーランスになるなら大きい敵ほど後に伝えましょう。
社内の人間
- 直属上司
- 担当営業
- 先輩
- 同僚
自社の人たちはほぼ反対します。この人達への報告は後にしましょう。
上司は部下に辞められたら評価下がるのでフリーランスになることよりも会社を辞められることを嫌がります。先輩、同僚はフリーランスという言葉だけで不安を煽ってきます。
逆にフリーランスの経験がある人たちは応援してくれたりします。こういった人たちは全部自分でやるのが面倒になって会社員に戻ったというケースが多いですね。
身近な人間
- 会社員をやっている友達
- 家族
あなたの友達がフリーランスになることに対して賛成でも反対でも関係ありません。そもそも迷惑をかけていないので。友達に反対されたという方は本心では止めてほしいのではないでしょうか?最初から相談する必要はありませんので。
家族はそりゃ反対しますよね。でもこの記事で紹介している方法でフリーランスになる事を伝えれば納得してもらえます。だれだって収入が増えて良い生活ができるようになればそちらの方が良いです。
味方を増やす
あなたの背中を押してくれる人を増やし、安全かつ安心してフリーランスに転向できるようにまずは味方を増やしましょう。
誰が味方になってくれるのか
それは自分を気に入ってくれているお客さんです。
あなたを気に入ってくれているお客さんがいない方は単純に実力不足なのでまだ会社員として働いて力をつけた方が良いでしょう。
あなたが現場を抜けたら困ると思ってくれているなら確実に相談にのってくれます。お客さんだって「ここに残りたい」と言われて嫌な気持ちにりませんよね。
私の場合はまず現場の客先の上長に相談をしました。私自身を最も評価してくれている人だからです。
「フリーランスになってこのまま現場に残る方法ってありませんかね?」
といった内容で切り出しました。
客先の上長がさらに人事権のあるお偉いさんに話を通してくれました。私自身もそのお偉いさんと面識があり、一生懸命仕事をしていたのであっさり了承していただけました。
信頼がものをいう世界です。もしあなたが十分な信頼を得られていないと思うのならフリーランスになるのはまだ早いということになります。
敵を味方にする
メリットを与えれば敵は味方になってくれます。そして自社の人には簡単にメリットを与えれます。
それは(辞める)会社経由で現場にはいることです。
会社を辞められれば会社は収益が一人分なくなりますが、フリーランスとクライアントの間に入ればマージンを得られるので大きなメリットになります。
私達はクライアントと直契約を結んだ方が得ですが、ここは焦らず段階を踏みましょう。
直契約にするのは単価交渉が決裂した時でいいのです。自分の言い分の金額が貰えてるなら契約関係は済ましてもらったほうが楽ですからね。
このメリットを持って担当営業、上司に報告をしました。
相談ではなく報告です。はっきり言って相談は無意味です。上司が会社員である以上フリーランスになる人へアドバイスなんてできる訳がありません。
「今ならこういったメリットを提供できますが、難しいですかね?」
くらいの交渉ですね。
同僚には一切相談する必要はありません。事後報告でもしてあげましょう。
エージェントについて
エージェント経由についてです。
まずは現在一緒に仕事をしているフリーランスの方に相談しましょう。エージェントを挟んでいるようでしたら、保険をかけてエージェントを紹介してもらってもいいでしょう。ただしエージェントを紹介してもらうのは自社との交渉が失敗した後です。
そもそも個人とは契約を結んでくれないクライアントもいます。この場合エージェントの出番になります。自社からエージェントに乗り換えた場合さすがに諍いが生じる可能性があります。エージェントに頼るのは最終手段にしましょう。
フリーランスになれば辞めた会社もあなたにとってはクライアントです。いつでも仕事を貰えるように良い関係を残しつつフリーランスに転向させてもらいましょう。
まとめ
- 自社の人への報告は後回しにする
- 現場の最も自分を評価してくれている人に相談する
- 外堀から埋める
- 自社へメリットを与える
この辺りをこなしていけば、フリーランスになった途端から信頼を得た状態で仕事を始めることができます。ほぼチートですね。
またこの記事は会社員であることを前提に書いていますが、最初からフリーランスになる事を私はお勧めしていません。
それはエンジニアになりたての人が一人前として現場で迷惑をかけずに仕事をこなしていけないからです。
個人的な価値観の話かもしれませんが、赤の他人に迷惑をかけることを前提にした生き方を美しいと思えません。
決して迷惑をかけるなという話ではありません。人と人が仕事をしていく限り迷惑をかけ、かけられるは当然です。
ただ最初からそういった精神の人とは一緒に仕事をしたいと思ってくれる人はどれだけいるんでしょうね?
社会人としてのあり方やエンジニアとしての技術力をある程度身につけてから、フリーランスとして現場入りし、周囲から必要とされるエンジニアに成長していって欲しいと願っています。